AGA治療薬のプロペシアとは?

プロペシアはAGA治療薬の中でも、世界的に人気の高い薬です。世界中の60カ国を超える国で承認されているAGAの薬です。
AGAとはどのようなものであるかというと『男性型脱毛症』を意味する言葉です。英語の『Androgenetic Alopecia』を省略したものです。
分かり易く言えば、大人の男性に多い『薄毛』と呼ばれるような状態を意味する言葉です。
脱毛により髪全体のボリュームが低下して地肌が現れる事や、いわゆる『生え際』が後退して額が広くなることもAGAであると言えるでしょう。

このAGAの原因とされるものは男性ホルモンに起因するもの、そして遺伝によるものなどがあります。AGAの対策をせずにそのままにしておくと、徐々に毛量は減少の一途を辿ってしまいます。
近年はAGA治療が進められている時代ですので、適切な対策やケアを行うことによって改善や予防ができるようになっています。
AGAに対する治療薬のなかでもここで紹介するプロペシアは改善効果への期待が大きい薬であり、日本全国の病院で推奨され、数多くの実績を残しています。

この国では成人男性から69歳の男性のおよそ3分の1にAGAの疑いがあるとされています。抜け毛のパターンと言うのは人によって違いがありますが、最近では使用するシャンプーにこだわったり、育毛剤を使用する、そして地肌のケアを行うなどして症状の予防や対策に尽力されている方も多いと思います。
こういった事も重要ですが、プロペシアはこれらとは違うアプローチでAGAに働きかけます。
その違いとはプロペシアが治療薬であるという点なのです。プロペシアの有効成分にはAGAの原因自体に働きかける効果があるのです。
プロペシアの効用や成分は、厚生労働省から承認を受けているものであり、安全性という面でも勿論保証されています。

プロペシアの歴史について

プロペシアはアメリカにある『メルク社』という製薬会社によって開発された薬です。
メルク社は1891年に設立した会社で、いまは140を超える世界中の国で事業展開を行う、世界的な大企業です。

プロペシアという薬は、思わぬきっかけが元で誕生した薬でもあるのです。
プロペシアはフィナステリドという有効成分が含有されている薬です。この成分自体はそもそもは抜け毛に対してではなく前立腺肥大症を治療する目的で開発されていたものだったのです。この成分は1991年より開発が進められ、翌年1992年に「プロスカー」というフィナステリドを含有した前立腺肥大症の治療薬が認可、そして販売されました。
そして、このプロスカーを服用している人々から「髪が生えてきた」という報告や「抜け毛が減った」という報告が寄せられたのです。
服用した人の臨床データや研究などによってフィナステリドには「髪の毛を成長させる効果」があるということが判明しました。
結果1997年に米国内でAGA治療薬として認められました。

我が国でも2000年以降、臨床試験などが進められ、2005年に製造販売承認を得るに至り、同年末より「プロペシア」という名前での販売が始まりました。
日本ではMSD株式会社より正規品のプロペシアは販売されています。正規品の薬は『0.2mg』『1.0mg』の2つの容量にて流通しています。薄い赤色が特徴となっている錠剤です。服用回数は一日に一回となっております。

プロペシアの入手方法は『病院での医師による処方』、そして『個人輸入』の2通りがあります。プロペシアは一日一回の服用でAGAの対策を行うことができる便利な薬ですが、服用に際しては注意点や副作用等について十分な説明を受けておくのが望ましいです。そのため安全に服用するためには医師の指導の元に利用するのが最適であると言えるでしょう。

また医師に診断を受けることは『本当にその抜け毛・薄毛はAGAなのか』を判断してもらうという意味でも大事なのです。
プロペシアで治療するべきかどうかを判断する上でも医師による診察は大切です。
またプロペシアは健康保険の対象外となっている薬であるという事も知っておきましょう。そのため医療費は全て自己負担となります。

現在日本で処方されているAGA治療薬はプロペシアだけではありません。例えばミノキシジルやアロビックスなどといった治療薬は頭に塗布する事によって改善効果を発揮する薬です。このような外用薬はプロペシアと同時に使用することもできますので、併せて用いることで、より大きな改善効果を期待する事も出来ます。

プロペシアの有効成分であるフィナステリド

AGA治療薬プロペシアの主な成分、それがフィナステリド(Finasteride)です。
この成分はアメリカはテキサス州〜メキシコにかけて自生する植物であるノコギリヤシに含まれている薬効成分について調べることによって生み出された化学合成成分となっています。
この成分は主にAGAに対しての治療薬や、前立腺肥大症に対しての治療薬として使われているものなのです。

フィナステリドは薬の分類としては『5α還元酵素Ⅱ型阻害薬』というものに該当します。つまり『5α還元酵素Ⅱ型』を阻害することがAGAや前立腺肥大症に効果があるという事です。
5α還元酵素Ⅱ型は男性の体内でジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンを作り上げる成分です。このジヒドロテストステロンという成分は胎児に対しては男性器の生成などといった重要な役割がありますが、10代中盤頃より体毛の増加、前立腺の肥大、そしてニキビ等の出来物の発生など、男性にとって悩みの原因となる症状を起こします。
そしてAGAの症状も、この成分が引き起こす症状の一つなのです。
ジヒドロテストステロンは成長期にある毛髪の成長サイクルを乱す作用があり、毛髪が抜け易くなる原因となります。
しかしジヒドロテストステロンの生成を担う5α還元酵素Ⅱ型を、フィナステリドは妨げる効果がありますので、髪の毛の成長サイクルを修正して、結果として抜け毛や薄毛を改善する事が可能となります。

フィナステリドという成分はスポーツにおけるドーピングの隠蔽という用途にも使用することが出来たため、ドーピングの禁止を訴える機関であるWADAにより禁止薬剤に指定されていた事があります。しかしドーピングを調べるための技術は年々向上し、現在はフィナステリドの使用をもってもドーピング薬の検出を行うことができるようになりました。
その為2009年よりフィナステリドはWADAが禁止する薬剤から除外されるに至っています。

プロペシアの有効性は

MSD社と言う国内でプロペシアを正規で販売している会社によって、プロペシアの有効性に関する試験が行われました。
この試験では20歳から50歳の日本国内の男性に、プロペシア1㎎を1日1回1錠3年間服用してもらいました。
下記はその時、頭頂部と前頭部の薄毛の状態がどのように変化したのかと言うデータになります。

【頭頂部】
1年目 … 改善58%・進行なし40%
2年目 … 改善61%・進行なし38%
3年目 … 改善72%・進行なし25%

【前頭部】
1年目 … 改善58%・進行なし40%
2年目 … 改善68%・進行なし31%
3年目 … 改善78%・進行なし20%

このデータを見ると頭頂部も前頭部も、1年目で98%の人の薄毛の進行が止まっている事がわかります。それだけではなく58%の人は薄毛が改善されているのです。
さらに2年3年と服用を続けていくと、薄毛が改善した人の割合が増え続けているのが読み取れます。
このデータによって、次の事がわかりました。

プロペシアを服用することによって薄毛の人98%に有効性があった
プロペシアを継続して服用すると、さらに高い薄毛改善効果が期待出来る