トリキュラー

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人気の高い低用量ピルであるトリキュラー

トリキュラーとは、バイエル薬品株式会社が販売を行っている、「経口避妊剤(低用量ピル)」です。一般名(主成分の名前)は「レボノルゲストレル」「エチニルエストラジオール」です。この薬には排卵を抑える作用、受精卵の着床を防止する作用、精子の侵入を防止する作用などがあります。トリキュラーは現在日本で最も私用されているピルであり、低用量ピルを使用している女性の4割以上がトリキュラーを使用しています。

高い避妊効果を発揮

トリキュラーは、自然なホルモンの分泌パターンに似せて、薬の成分の量を抑えた、身体への負担の少ない、段階型三相性の低用量ピルです。この薬は、主に排卵を抑えて、子宮内膜の変化による着床を抑えて、頸管粘膜を変化させることにより精子が通過するのを阻み、避妊の効果を発揮します。
トリキュラーは「卵胞ホルモンの配合量」は一回の服用サイクルの21日間同じですが、「黄体ホルモン」の配合量が6日→5日→10日と、3段階で多くなります。前半に必要のない黄体ホルモンを、できる限り少なくして、自然なホルモン分泌パターンに似せることによって、高い避妊効果を持ったまま、1サイクルあたりのホルモン総含有量を減らす事に成功しています。

トリキュラーの安全性

トリキュラーは非常に安全な低用量ピルですので、トリキュラーを服用することによって何か病気になるのではないか?という心配は必要ありません。 近年の研究により、乳癌とピルはほとんど関係がないことが判明しており、トリキュラーなどのピルの服用により、子宮体癌や卵巣癌はむしろ減少することが分かっています。
子宮頚癌はHPV感染の合併症であることが近年判明し、ピルとは最初から無関係です。
血栓症は、妊娠・産褥中と比較し、ピルを飲んでいる時のほうが頻度が少なく、血栓症になりやすい白人と比較し、日本人はピルを服用していてもいなくても血栓症の割合はほぼ変わらないのではないか?と言われるようになってきています。

生理痛の緩和の効果も

多くの女性にとって、月経は憂鬱な生理現象です。
生理痛はひどいものになると、強い腹痛から嘔吐、腰痛や貧血よるフラつき、下痢の症状など、生活に支障をきたすレベルの人もいるほどです。トリキュラーは避妊薬としての作用が主なものですが、生理痛を和らげるという、もう一つの効果もあります。
トリキュラーを服用することによって、子宮内膜があまり厚くならないうちに月経が訪れますので、出血量が減少し、子宮の収縮も抑えられて、生理痛も軽くなります。月々の生理現象が軽くなりますので、「子宮内膜症」にもなりにくくなりすし、すでにこの症状になってしまっている方も、症状の進行を止めることができます。

服用方法

トリキュラーの服用方法は、1日1錠を、毎日決まった時間に決められた順番通りに服用します。赤(6錠)、白(5錠)、黄色(10錠)の順番に、21日間続けて服用して、その後の7日間は休薬します。(『トリキュラー28』の場合は、この7日間に「飲み忘れ防止」のための偽薬を飲みます。)
この「休薬期間」の7日間を含めて、「計28日間」を一つの周期として、生理出血が終わっているか続いているかに関わらず、29日目から次の周期のトリキュラーの服用を始めます。

副作用や注意点

トリキュラーの飲み始めの段階で、不正出血や頭痛、吐き気や乳房の張りや痛みなどの現象が表れる場合があります。これはトリキュラーがホルモンを変化させているために起こる作用で、薬を飲み続けることで、ある程度症状が軽くなります。
薬を2~3ヶ月続けて、体が慣れてくるに従って、次第に改善してきますので、それほど心配はいりません。
また、薬を飲み忘れることによって不正出血が起こる場合がありますので、飲み忘れには気をつけましょう。
副作用として稀なものですが、ふくらはぎの痛みや手足のしびれ、頭痛や息切れが激しくなる、視力が低下する、などの症状が出た場合は、すぐに医師や薬剤師に相談をして、適切な診断などを行うようにして下さい。